オススメの歯ブラシ・歯磨き粉ってある?
歯間ブラシは?フロスは?
電動歯ブラシってどうなの?何が違うの?
といった質問,よく受けます.
今回はこんな質問に対する回答になります.
実際に私たちが使用しているものや,歯科医師夫婦である私たちの目線から説明します.
実際に私たちが使用している歯磨きセット
私たちが使用しているものと,オススメのものをご紹介します.
オススメの歯ブラシ
ヘッドの大きさ
歯ブラシはヘッドが小さいものを!
というのが,私たちの回答になります.
具体的には前歯2本分の大きさです.
特に口が小さい方,女性の方は小さめを選ぶと良いです.
ヘッドが大きすぎると
- 奥歯の後ろまで届かない
- 本来歯は1本ずつ磨くものなので,大きすぎると細かいところが磨けない
といったデメリットがあります.
毛先の硬さ
あとは,毛先の硬さ.
硬さはふつうを選んでいます.
患者さんにオススメ・説明する時は
- お口の中に大きな問題がない人 ▶ ふつう
- 歯周病が進行中の人,歯茎(歯肉)が傷んでいる人 ▶ やわらかめ
正直,かためは以下の理由からあまりオススメできません・・・
- 力加減が難しい
- 逆に歯茎(歯肉)が傷つく
- 研磨剤によって,ゴシゴシ磨くと歯が削れる可能性がある
かためは磨いた気にはなりますが,扱い方が難しいです.
歯磨きを行う時は,あまり力を入れないようにしましょう!
実際に,私たちが使用しているものは以下のものになります.
私たちが使用しているのは以下の3つ
今現在,一番使用している歯ブラシです.
程よい毛先の硬さで,ヘッドの大きさもそこそこ.
握りやすくて使いやすいです.
歯周病が気になる方は,同じタイプの
もあります.
一番普通の形をした歯ブラシで,使い勝手も普通です.
毛先が「ふつう」を選んでもやや柔らかいので
「歯茎が少し腫れているなー」
と感じた時に使用しています.
前までは一番使用していました.
ヘッドがすごく小さくて,奥まで届きやすかったです.
が,すぐに毛先が広がってダメになる(2週間程度)ので,コスパが悪かったですね...
個人的には使用感は一番好きです.
オススメの歯磨き粉
歯磨き粉を選ぶ基準は
- フッ素が配合されているかどうか
- 研磨剤の量はどうか
- 発泡性はどうか
の3点を重要視しています.
ちなみに,歯磨き粉の量は小豆1つ分あれば,十分なのでそれ以上は使う必要ないです!
フッ素の配合
以前の記事にも書きましたが
むし歯予防に一番効果があるのはフッ素が配合されているかどうか
と言われています.
現在,販売されている9割以上の歯磨き粉にはフッ素が配合されているので,
適当に選んでも問題ないとは思いますが,濃度が違ったりします.
現在の最大濃度は1450ppmとなっています.
研磨剤の量
研磨剤はその名の通り,歯をピカピカに磨いてくれます.
が,あまりに多く入っていると歯が削れる可能性がありますし,歯茎に傷をつける可能性もあります.
知覚過敏にもなりやすかったりします.
なので,あまりたくさん入っていないほうが良いです.
『研磨剤無配合』といった表記されている歯磨き粉を選択することをオススメします.
特に,電動歯ブラシを使用されている方は,研磨剤が入っていないものを選んで下さい!
発泡剤の有無
発泡剤は名前からわかるように,泡がでます.
泡が出ると気持ちい感じがしますが,
泡によって歯についた汚れがキレイに落ちることはないので,発泡剤も少ないほうが良いです.
発泡剤の成分として有名なのは『ラウリル硫酸ナトリウム』です.
歯磨き粉を選ぶ時は,低発泡性と表示されているか,上記の成分が入っていないものをオススメします.
私たちが使用しているのはこちら
低研磨剤,低発泡性で匂いも控えめ.
多くの歯科医院が導入していると思います.
使いやすいです.
電動歯ブラシを使用している場合は,こちら.
ジェル系の歯磨き粉には研磨剤が入っていないものが多いです.
こちらも多くの歯科医院に導入されていると思います.
最近の私のお気に入りです.
研磨剤が入っていない&ジェルなので長時間口腔内に留まっているので,むし歯予防効果が高いとされています.
アップルミントの香りも良い感じです.
オススメのフロス
歯と歯の間は,歯ブラシでは磨けません.
というわけで,フロスは必須です.
どれでも良いのですが,私たちは使い勝手が良い下のものを使用しています.
正面から歯と歯の間に挿入できますし,一番奥の歯の裏側の汚れも取れます!
使用していない歯磨きセット
まだ使用していないものと,あまり使用する気が無いものです.
使うならこの歯間ブラシ
まだ使用していないです.
歯間ブラシは歯と歯茎の隙間が無い若い人は無理に使わないほうが良いです.
無理に使用して,歯茎を傷つけていると,歯茎のラインが下がります.
逆に,歯茎のラインが下がって隙間ができてきたら使用したほうが良いです.
私の勤務先の歯科医院でススメているものはこちら
フロスと同様に,ヘッドが90°に曲がっている方が使用しやすいです.
舌ブラシ(あまり必要としていない)
口臭の原因といわれる舌の上に付着する舌苔(ぜったい)は
あまり柔らかすぎない食事をしっかり噛んで食べていると,自然に取れることが多いです.
なので,舌ブラシは使ってないです.
舌の清掃は,正直あまり必要性を感じていないです.
どうしても気になる時は,歯ブラシを使用して,
優しく奥から前に3回程度なぞるくらいです.
やりすぎると,逆に舌の表面を傷つけて汚れが付着しやすくなるので,注意です!
また,口臭の原因は舌苔だけではなく,
歯周病や口腔内全体の衛生状態(または胃などの消化器)が原因となることが多いので,
舌の掃除だけでは不十分です.
洗口剤(効果あるかな?)
洗口剤も正直使用していないです.
理由は,あんまり意味ないから.
うがいだけでは,大きな汚れは取れても,細かな汚れは取れません.
そして,歯周病やむし歯の原因は細かな汚れです.
ちゃんと歯ブラシなどで物理的に落とす必要があります.
もし使用するのであれば,就寝前にコチラ.
フッ素が配合されているので,むし歯予防にはなります.
もちろん,朝起きてからマウスウォッシュなどを使用するのは否定しません.
サッパリして気持ち良いと思います.
が,やり過ぎはダメです!一日に1〜2回程度までにして下さい.
口腔の粘膜は弱いので,やり過ぎると逆に荒れてしまいます.
特殊?な清掃器具
その他の清掃器具も紹介しておきます.
電動歯ブラシ
有名な電動歯ブラシです.
超音波と回転式の2種類あります.
それぞれ賛否両論ありますが,私たちは超音波式をオススメします.
(持っているのも超音波式)
というのも,歯磨きって,本来そんなに大きな動き&力は必要ないです.
逆に大きく動かすと,磨ける効率は悪くなりますし,
力を入れると周囲組織を傷つける可能性があります.
電動歯ブラシを使用する場合は,研磨剤が入っていないものを使用して下さい!
私たちの持っているものは,
私たちはもっといろんな機能がついているのを購入しましたが,
正直,色々なオプションは不要です.
他のものでも超音波式なら良いのかなと思います.
ウォーターピック
何これ?聞いたこと無い.
と言う方もいると思います.
見たことありますでしょうか?
普通の方は使用しなくても良いかと思います.
これをオススメするのは,矯正器具が装着されている人です.
矯正器具が入っていると,メチャクチャ歯磨きしにくいんですよ.
毛先は引っかかるし,抜けるし・・・
ということで,ウォーターピックを使用すれば,
水が勢いよく出るだけなので,ストレスは軽減します.
お口が小さい人にはオススメな,タフトブラシ
また聞いたこと無いの出てきた・・・
と思われたかもしれませんが,ちょっと変わった歯ブラシです.
お口が小さい方や,歯を本当に1本ずつ磨きたい方にオススメです.
ヘッドがかなり小さく,細かいところまで磨きやすいです.
私も使用しています!
僕は口がデカイから必要ないw
まとめ
以上になります.参考になれば幸いです.
歯ブラシとフロスは必須です.
毎日就寝前は少なくとも20−30分程度は歯磨きしています.
歯茎が下がってきたなと感じたら,歯間ブラシも使用してみて下さい.
口臭が気になる方は,舌ブラシ,洗口剤も使用しても良いかもしれませんが,先に歯科医院の受診をオススメします.
具体的な歯磨きの方法も気になるようであれば,ご連絡頂けたらと思います.
歯磨きを行う時は,
1本ずつ磨くことをイメージしながら,優しく,細かく,マッサージするような感じで行って下さい!
今回はここまでです.
この記事が参考になりましたら,周囲の人に紹介してもらえると嬉しいです.
それでは,次回もお楽しみに〜
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